PALMAT Automatic
レンズ Luminor F=40mm No 214115
(F値は書かれていませんが、3群4枚F4、固定焦点のレンズです)
(鏡胴に B 2 3 4 5 6 の数字があります。フィルムのASAによってこの数字のどこかに設定するように、カメラの裏に換算表があります)
ASA 10.25.32.40.50.80.
100.160.200
1961年発表のPAXMATの普及型で、1962年製。「Automatic」と書かれていますし、絞りもシャッター速度もピントリングも付いていませんから「Automatic」ということでしょうが、この時代にシャッターを押すだけのバカチョンカメラとは…。
実は、バカチョンの「Olympus Pen EE」が出たのはPAXMATと同じ1961年4月。
固定焦点で、シャッタースピードB,1/20~1/300をASA10~200に対応させています。Pen EEがレンズの周辺にトンボ目玉のセレン露出計を配置したのをまねて、1年後このPALMATはダミーのトンボ目玉を配置しています。セレン露出計によってオートで絞り、露出が適正の時にはファインダー内に緑色の点が見えます。
実際に試し撮りしてみたところちゃんと写りました。
「DISTANCE FOR FLASH」というレバーもあり、2~8m、AUTOと書かれています。試してはいませんがフラッシュもオートにできるようなのです。
Kalimat35、EMITAX(レンズ名はEMIKON…社長の奥様か娘さんがエミコさんだそうです…未確認ですが), MINI-ELECTRO35 、mansfield Skylark35(レンズ名はMANTAR35というのもあるそうです)などの名前でも出ています。
PALMATとSkylarkの比較
写真、右はSkylark。左はPALMAT。
レンズは同じ「Luminor F=40mm」ですが、シャッターとプラ部分の色、マーク、mansfieldとAutomaticの彫文字が違っています。
軍艦部です。
底部。上がPALMAT。下のSkylarkにも大和光機の「y」マークが入っています。
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PALMAT
サイズは110×79×67。PaX35との比較です。横幅は全く同じですが高さが14mmも大きくなって,なんだか背伸びよりも間延びしています。
裏蓋はサイズも形状もPaX35からずっと変わっていません。左から順にPALMAT、Tower55、PaX35の裏蓋です。
以下、試写例