TITAMATIC
MUTI-COATED no.103*** 28mm F/2.8 Φ52
…と書かれています。
絞り 2.8~16
絞り羽根 6枚
距離表示 feet mtr
最短撮影距離 0.4m
オートのみ、手動・自動の切り替えなし
日本製という表示がありますが、会社名はありません。
YASHINON 50/1.7とほとんど同じ構造、同じ口径ですから、ヤシカか富岡がOEM供給したか、海外用レンズだろうと思いますが、YASHINONとはコーティングの色がちょっと違うようです。
…ということで、素性ははっきりしません。
「PASSED」ラベルが張ってあります。1959~97年の輸出品デザイン法により、財団法人日本機械デザインセンター(JMDC)がJCIIに委託した検査合格証です。これには「JCII 63/PASSED/JMDC」と書かれています。
(ヤフオクで3852円)
M42マウント 一眼レフ
シャッター速度 B 1~1000
取り外し可能なCdS露出計「PENTAX METER」が付けられています。これはシャッター速度に連動してメーター部の絞り値が回転することで露出を決定することができます。
1961年発売。このS3から完全自動絞り(開放でピント合わせをし、レリーズで絞り込み、撮影後開放に復帰)になりました。
METERを取り外すと、見慣れたSシリーズの姿になります。
こちらは1964年製のベストセラー機PENTAX SP、外形の印象はあまり変わっていません。
カメラ本体の改良に伴ってPENTAX K~S2は「半自動絞り」のAuto-Takumar(写真左No.40万台) 、S3からは「全自動絞り」のSuper-Takumar(写真右No.99万台)になったと、ものの本には書かれていますが、55mmF1.8では絞り表示が左右逆の回転になっているだけで構造的には全く同じです。
このAuto-TakumarレンズをS3につけてもちゃんと完全自動絞りになります。ただ前玉のコーティングの色はちょっと違うようです。
右の写真はおなじSuper-Takumar 55/1.8レンズ。右は258万台。左は99万台。外形だけですが、こちらの違いのほうが大きいようです。
UVマウント一眼レフ
トプコン ウインクミラーの初代は1960年。世界初のクイックリターンミラー+レンズシャッター機でしたが、レンズ交換はできませんでした。初代は「WINK MIRROR」、2代目は「WINK MIRROR E」。
3代目が1963年発売のこの「WINK MIRROR S」でレンズ交換が可能です。、名前だけは受け継いでいますが構造は全く別のものになりました。異様なほど大きなセレン露出計がついていて、ファインダーをのぞくと左側に絞り値を表示する針が見られます。
シャッターがボディ前面にあるため普通の構えかたに慣れている人だと、中指で押すことになります。
ボディに近いほうにシャッター速度表示のリングがあり
B 1 2 4 8 15
30 60 125 250 500
その外側のレンズ側に絞り表示のリング
2 2.8 4 5.6 8 11 16 22
AUTO
があり、レンズに付いている絞りと連動します。
発売当時の標準レンズはUVトプコール53mm f2でした。
他に UV TOPCORレンズは、 28mm 35mm 50mm 53mm 135mm 100mm 200mmがあるようです。(写真は35mm 50mm 135mm)
UV マウント一眼レフは、このウインクミラーSと同じ構造で、ほとんど同じ四角張った形のTOPCON UNI、その輸出用TOPCON AUTO 100へと、やがて最終機になった美しい機体のTOPCON UNIREXへ引き継がれていきました。写真の50mmレンズはUNIREXの標準レンズだったものです。
それにしても、クイック・リターン・ミラーという機能重視のネーミングを、ファインダーから覗いていて「鏡がウインクする」ようだというニックネームをつけたトプコンには脱帽します。(^_-)☆パチッ
Topcor 1:3.5 f=5cm Tokyo Kogaku Japan
と書かれています。
絞り 3.5 4 5.6 8 11 16 22
距離目盛 feet表示
最小撮影距離 3.5feet
製造番号は、ボディ装着時に鏡胴の一番下に来る位置にあります。
1955年発売のレオタックスKの標準レンズですからLeotax銘のキャップが付いています。鏡胴はアルミ製です。
Topcor 50mm f3.5 は2種類ありますが、前期型は絞り16までのSimlar 50/3.5と同じ構成のエルマー型です。写真のものは絞り22まである後期型で、3群4枚構成のテッサー型になりました。
Canon Rマウント 一眼レフカメラ
セレン露出計内蔵
シャッター速度 B 1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 100
1962年発売のCanon Rシリーズ最終機です。
Canon flex Rシリーズは1959年~1962年に発売されています。
1959年 FLEX
1960年 FLEX RP FLEXの普及機
1960年 FLEX R2000 FLEXの高級機でシャッター速度1/2000秒
1962年 FLEX RM 露出計内蔵
Rシリーズはこの4機種だけで終わり、1964年からFシリーズになります。このRシリーズは、今では、定評のあったCanonP型や7型などのレンジファインダー機と本格的な一眼レフカメラFシリーズの、過渡期のカメラという位置づけになるでしょう。
Rシリーズ4機種では、巻き上げレバーはOlympusPenシリーズやVoigtlanderVITOなどのように軍艦部と開閉蓋の中間にあります。
他に、レンジファインダーの7シリーズと多くの点で似ています。
①裏蓋開閉は蝶番式
②厚みがあるが角が8角形に面取りされている
③蝶番の開閉ネジや三脚穴の形
④シンクロ接点の位置と形状は全く同じ、など
Flex RMは、シャッターダイアルを回転させるとそれに連動して適正絞り値(1 1.4 2 2.8~16 22まで数字が書かれていて、それが動くようになっている)を読み取れる、セレン露出計を内蔵していることが大きな特徴です。
レンズには、SUPER-CANOMATIC LENS R 50mm 1:1.8 No.104*** Canon Camera Co., Inc. LENS MADE IN JAPAN と書かれています。
絞りングが二つありはじめて見ると面食らいますが、自動絞りと手動絞りがカメラ側ではなくレンズ側に付いているだけです。
年代等は
キャノンカメラミュージアムを参照しました。