NIKKOR-Q・
C 1:3.5 f=13.5cm Nippon Kogaku Japan No25××××
…と書かれています。
レンズ 3群4枚構成
絞り羽根 10枚
絞り 3.5 4 5.6 8 11 16 22 32
距離表示 feet
フィルター径 SeriesⅦ(48mm 49mm)の填め込み(ただし、どこにも記載されていません)
重量 720g
三脚台座付き
現代のプラスティック製の黒いカメラやレンズを見慣れた目に、はまるで工芸品のような出来栄えです。フード、フィルター、キャップの取り付け方は「CANON LENS 135/3.5」と同じです。
ゾナータイプの135mmF3.5のNIKKOR-Q・
Cです。元々ニコンS用に、それをコンタックス用とライカ用に転用しました。この個体は距離feet表示ですからアメリカ市場向けに作られたものでしょう。
「ダグラス・ダンカン氏が品川の日本光学を見学して、その時にニッコール85ミリの性能に感心して、その数日後には朝鮮戦争取材に出発した。携行したレンズはニッコール85ミリではなく、ライカマウントのニッコール50ミリF1.4と135ミリF3.5であった…」
…とチョートクさんは書いています(田中長徳著『使うバルナックライカ』より)。 ライカとこの「工芸品」を戦場に持っていったとは、さすが伝説の写真家デイヴィッド・ダグラス・ダンカン・…。
上から順に、箱、検査表の表(裏には番号)、「ニッコールクラブ入会案内」、入会案内の裏の「発起人」です。
「発起人」の顔ぶれは面白いのでクリック拡大してご覧下さい。仲の悪いと言われる木村伊兵衛と土門拳が並んでいたり、アイレス、ニッカ、ひのまるやなどカメラ会社がニコン関係であるとわかったり、湯川秀樹や吉葉山の名前まで…。