МИР-1B 2.8/37 N920*****
と書かれています。
レンズ構成 5群6枚
絞り 2.8~16
絞り羽根 10枚
手動 プリセット絞り
距離表示 M
最小撮影距離 0.7
1992年製の新タイプ。
MIR-1はロシアの一眼レフZENIT用の広角レンズで、元はCarl Zeissの広角レンズFlektogonを手本にした新設計のレンズと言われています。
1950年代に製造されはじめ、1958年ブリュッセルのカメラ博でグランプリを獲得したので鏡胴に「GRAND PRIX BRUSSELS 1958」と書かれ、これがそのまま製造されつづけていました。ミールとはロシア語で「平和」という意味だそうです
写真のレンズはMIR-1Bの新タイプ。旧タイプは「弓矢マーク」、新タイプは「三角マーク」が附いているのですが、実はこのレンズが収まっていたプラケースと前キャップは「弓矢マーク」、レンズは「三角マーク」になっています。この会社は1986年にLOMOから独立したとなっていましたが、この時にマークが変更されたのでしょう。
レンズの底・ボディ側に、角度にして200°ほどで1.8mmのプラの出っ張りがあり、そのため置くとレンズが傾くことになります。これは後玉が出っ張っているので、保護のために付けてある仕掛けです。
ボログダというモスクワの北400~500kmの地方都市で作られました。 製造されたのは2004年頃までで、現在MIR-1は製造されていないようです。これを作ったVologda Optical-and Mechanical Plant(VOMZ)という会社は、現在では、レンズはMS MIR-47M 20/2.5だけ、他には銃の照準器や暗視鏡など、それならまだしもミシンや業務用オーブンも作る機械メーカーになっています。
(eBayで4310円)